呼吸器内科とは、呼吸器(鼻、口、気管支、肺)などの呼吸をつかさどる器官を治療する診療科です。
「風邪をひいた」から「肺がんが心配なのでレントゲンを撮りたい」まで、お気軽にご相談下さい。
呼吸器専門医について
当院では、日本呼吸器学会に認定された呼吸器専門医が診療にあたっています。
日本呼吸器学会では専門医制度を設けています。
専門医制度とは、呼吸器に関わる医療の向上と、健康・福祉への貢献を目的とし、充分な識見と技量を修得した医師を専門医に認定する制度です。
呼吸器専門医の認定は、日本内科学会の認定医資格を持ち、所定の研修カリキュラムの修了、専門医試験への合格、などの条件を満たした医師です。
試験合格後、審査によって認定されます。
専門医となった後も、5年ごとの資格審査を受けなければなりません。
そのため、資格取得後も所定の研修を修了し、単位を取得する必要があります。
(日本呼吸器学会ホームページより)
呼吸器内科の代表的な病気
かぜ症候群
症状:くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰、頭痛
かぜの原因は、ウイルスや細菌が呼吸器(鼻・口・肺など)に感染することで起こります。
症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰などが見られます。
初期にかぜ様症状を呈する病気は多いので、自己判断せず、早めに受診しましょう。
喘息(ぜんそく)
症状:咳、痰、喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難、胸痛
喘息は、気管支が狭くなることで喘鳴(ゼーゼーヒューヒュー言う)や咳が出る発作が起きる病気です。気管支が狭くなる原因は、アレルギーなどが関係した炎症です。
治療は、まずアレルギーの原因を特定したり、内服や吸入による発作の治療や予防を行います
COPD
症状:咳、痰、息苦しさ、疲れやすい
COPDの原因は、肺胞(肺の中の小さな袋)の破壊や、肺の奥の細い気管支に起きる炎症です。
咳・痰・息苦しさなどの症状が見られます。COPDは喫煙と非常に深い関係があります。
治療は、肺年齢を調べたり、薬物療法や禁煙を行います。
必要な場合、栄養指導、運動療法、酸素療法などを行います。
気管支拡張症
症状:咳、痰、息苦しさ、血痰
気管支拡張症は、慢性に経過し、痰がたまり、痰に血が混ざることもあります。
治療は、吸入療法や薬物療法などを行います。
過換気症候群
症状:突然起こる呼吸困難、手足のしびれ、ふらつき
過換気症候群とは、過剰に呼吸をしすぎてしまい、血液中の二酸化炭素が極端に減ることで起こる病気です。
症状は、突然起こる呼吸困難・手足のしびれ・ふらつきなどです。けいれんを起こしたり失神したりすることもあります。
肺がん
症状:咳、痰、胸痛、息苦しさ、疲れやすさ、体力減少
肺がんの症状は、咳・痰・胸痛・息苦しさなどが認められますが、無症状のことも多いため早期発見には定期的な検診が重要です。
外科的対応が必要な場合には、専門機関にご紹介致します。
また、痛みや呼吸困難、全身倦怠感などがみられる場合は、必要な治療を行います。
睡眠時無呼吸症候群
症状:睡眠時の異常な呼吸、いびき、昼間の眠気
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。10秒以上呼吸が停止した状態が一晩に30回以上、あるいは1時間当たり5回以上起こった場合、睡眠時無呼吸症候群と診断します。
寝ている時に喉の部分が塞がってしまうことが原因です。太っている人や顎が小さい人などに起こりやすいです。
無呼吸の状態が続くと、呼吸が再開するたびに目を覚ましてしまい、ぐっすり眠ることができません。
その結果、日中に強い眠気が襲い、居眠りによる交通事故を起こしやすいです。
また、生活習慣病を悪化させるため、重症の場合は寿命を縮めると言われています。
積極的に検査を受けることが大切です。
慢性呼吸不全
息苦しさや疲れやすさが続く場合に、原因を調べてみることが大切です。
必要な場合は、酸素療法や薬物療法を行います。
間質性肺炎
原因は不明なものから、アレルギーや粉塵等が関与するものまでさまざまです。
咳や呼吸困難などの症状があります。
治療は原因によって異なります。